県議会11月定例会で一般質問に立ち、富山駅周辺の問題、富山北部地区の問題、医療問題について、県側の考えを質しました。
以下、主な質疑を紹介します。
(五十嵐)
富山駅周辺が、ビジネス、ショッピング、文化、スポーツ施設が集まる全国でも類を見ない都市構造に進化してきており、このような地の利を全国、世界にアピールし、誘客を図っていくべきと考えるが、所見を問う。
(知事)
富山駅周辺では、環水公園での噴水ショーやイルミネーション、県美術館と富岩水上ライン、県内スポーツメーカーが連携したイベントなど滞在時間創出増加のための賑わい創出に取り組んでいる。 これからは、G7教育大臣会合、北陸新幹線敦賀延伸、黒部宇奈月キャニオンルートの開業などの機会を最大限活用して、富山駅周辺の魅力を発信し、富山駅から県内各地へ周遊していただけるよう、市町村や関係事業者と連携して取り組みたい。
(五十嵐)
10月28日に、「SCOP TOYAMA」が開所したが、現在の低い利用率をどのように受け止めているのか、また、今後どのように入居者、利用者を増やしていくのか。
(知事政策局長)
当初、今年7月の開所を予定していたが、世界的な半導体不足や新型コロナの影響で各種部品や建築設備資機材の調達に遅延が生じたことから工期も遅れ、オープンを今年10月に延期した。情報発信はしていたものの、入所希望者に対する内覧会を適切な時期に組めなかったという状況だった。このため、開所時は入所者が少なかったと考えている。創業・移住促進住宅については、主に県外在住の方を居住条件としていることもあり、11月末現在で60室中15室となっている。出足は多少遅いが、コミュニティをPRポイントとしている施設であり、イベント開催などを通じて、入居者の決定を次の入居者の呼び水としたい。
(五十嵐)
高齢者の増加や在宅療養が必要な患者の増加に伴い、更に訪問看護師が必要であると推測されるなか、訪問看護師を増やすための取組みを強化し、中長期的な計画をもって成果が伴う対策に取り組むべきと考えるが、所見を問う。
(厚生部長)
訪問看護師の確保は、今後ますます増加が見込まれる在宅医療ニーズに対応するため重要であり、計画的に取組みを進める必要があると考えている。今後、実際に就業に結びついていたかを検証するとともに、事業所における新卒者・新人向けマニュアルの作成や、管理者向け研修、運営支援アドバイザー派遣など、就業先となる訪問看護事業所の受入れ体制の整備にも取り組んでいく。